水の器: いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(8)続エンド・青年・キト・フィデス いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(8)続エンド・青年・キト・フィデス - 水の器

2016年3月18日金曜日

いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(8)続エンド・青年・キト・フィデス

いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察の第8回。エンドについての考察(といいつつ答えが見えないのですが)、続きです。今回は、エンドと青年の関係性について考えてみます。

エンドと青年、共通点は?


前回はエンドとキトの関係性について考えましたが、結局確かなことはわからぬまま。そんな中で「僕も関係あるけどね(チラッ」と登場されたのがラスボスの青年くんです。わあ、さらによく分からないことになってきたぞ。

青年についての情報を整理するにあたり、まずはこの世界の歴史を古代から考えてみたいと思います。これはキトとエンドのサブイベントにも絡む話です。

■雪世界の外も含む、世界の歴史


≪古代:世界の誕生≫
空間も生命も、時間さえも一体となった世界。存在するものすべてが等しく通じ合い、叶えあう、光あふれる白い世界の誕生
※生命に人間、動物、魔物といった区別がないどころか、時空間さえすべてが一体となっている。カオス、混沌とした状態。魔力の海みたいなイメージ?

≪古代:世界の繁栄≫
間、生命、時間、そして創造の誕生。可能性の広がりは、新たな概念を作り出す。時の流れが生じた時代、時が動き出した世界
※空間と生命と時間ができ、世界がカタチになった。創造の誕生というのはよくわからないけれど、あらゆるものが創られる可能性がでてきて、植物や、鳥や魚や、人間といった概念が生まれたのかな。とはいえ、まだ時間・空間・生命にはつながりがあるみたい。
(セツナちゃんが、「私たちの価値観では説明がつかない世界なのかもね。」と言ってくれたので、説明がつかなくてもいいや)

≪古代:世界(古代)の終焉≫
空間、生命、時間がつながりを失った世界。生きるすべてが魔力を有する個となった。創造から生じた力は時を早め、光を惑わせる。つながりの消失と魔力の繁栄。光あふれる白い世界の終焉
※生命の一つ一つが魔力をもつ『個』として区別されるようになりました。創造から生じた力、というのは法石の発祥も含まれるのでしょうか?ともあれ、時空間も生命もそれぞれ明確に切り離され、白い世界は終焉。今のような世界がはじまります。

≪新しい世界から、ゴルドテリア王国(ジュリオンの祖国)の時代まで≫
「その後どれほどの時を経て王国の時代となったのか…」というジュリオンの呟きに答えたのは、フィデスくんでした。フィデス「想像できないほどの時間を経て……だ。」「魔力は飽和と枯渇を繰り返し、幾重にも時を重ねた。王国が存在した時代もそのひとつにすぎない。」おい、キミはなぜそんなことを知っている。考察がややこしくなるからやめて

旧王国ゴルドテリアの時代は、魔力が枯渇しかけている時代でした。クオンちゃんの説明はこんな感じです。「遙か昔には人間みんなに等しく強い魔力が備わっていたけれど、ある時から人間の魔力は衰退を始め、やがて枯渇寸前に至った。それを食い止めるため多くの国々で研究が進められた。ほとんどの国が結果を出せない中、著しい成果を出した国があった。それがジュリオンの祖国。」

「その国の研究者たちは優秀すぎた。だから、彼らは過ちを犯した。魔力を供給し続けるおぞましい方法を考え出した。生命から魔力を抽出するという方法を。そのせいで魔力を持った生命の多くが実験に使われ、死んでいった。」

青年が登場するのは、この時です。

「ある時、強大な魔力を持ったひとりの青年が王都を訪れた。純粋だった彼は世界の窮地を救うため、研究に協力したいと申し出た。法石を介して、青年の魔力を増幅し、抽出する…そんな実験が続けられた。その魔力が無限に増幅を始め、制御不能となってしまった。暴走した魔力を抑えきれず、青年の自我は崩壊。そして、ひたすら増大していく魔力の結晶体となった。」

うう、何度聞いてもつらい話だ。これ、アレ…ですよね。


■法石に蝕まれた青年


法石の力の影響を受けて結晶体になる。思い当たるのは「法石に蝕まれた魔物たち」です。法石モンスターのレアドロップはすべて「結晶化した○○」。雪世界の記憶の説明文には、「どうしてこんな魔物が生まれるのかは謎。自然の法則からは外れている存在のよう」と書かれています。この魔物達も、もとは王国の研究者たちの実験動物だったのではないでしょうか。

王国時代から今に至るまでの1000年、滅びに向かう雪世界の諸悪の根源はこの研究者たちなんだろうな…。責任を感じたユーテスをはじめとする研究者たちは、罪滅ぼしのために結界&いけにえとなり続け、そうでもないヤツラが魔導商会の連中だと考えているのですが、このあたりはクオンの話をする時に書きたいと思います。

青年の話に戻りましょう。法石に蝕まれ、輪廻の闇となってしまった彼について、わかっていることを書き出してみました。

◆暴走した彼は王都を滅ぼし、ユーテスによって封印され、眠りについている。

◆眠りについてなお災厄をふりまくケタ違いの魔力が、この世に魔物を生み出す元凶。
※この世に魔物が出現したのは1000年前から?今いる魔物はすべて青年の魔力から生まれたということでしょうか。もしそうなら、自称魔物のキトさんも…。

◆1000年経った今、ユーテスの結界も限界で、結界から漏れ出た悪しき魔力が魔物の変化を促している。
※変化というのは、知恵をつけて人間を追い込んでいることでしょうかね。フィデスも戦う度に知恵をつけているとの記述があります。

◆輪廻の闇が封印された空間「名もなき夢幻」には、自然物は存在しない。岩に見えるものも、すべて輪廻の闇の魔力の一部。長い年月を経ると、分離された魔力自体が意志を持ち始める。

◆ユーテスが世界を巻き戻しても覚えている?らしく、幾度もの巻き戻しの間に知恵をつけている。今回のループではいけにえを殺すためにフィデスを作り出したり、過去にワープしたりした。

◆自分が作り出した者(魔物・フィデス)や、魔物の血を取り込んだ者(ジュリオン)の意識に干渉することができる。おおかたは人間やいけにえへの殺戮衝動を駆り立てるようである。

◆人間を滅ぼしたいほど憎んでいるが、心の奥底では哀しい、世界を救いたかった、自分を止めて欲しい…といった感情も抱えている。(:-;)

だいたい、このような感じでしょうか。この中からエンドに直接関係がありそうなことは、見つけられませんね…。何とか糸口を探すなら、やはりキトの部分でしょうか。

◆この世の魔物はすべて青年の魔力から生み出されたものである。
◆キトは自称魔物。言動を考えてみてもやはり魔物…な気がする。
=キトは青年の魔力から生み出された存在である?

となると。前回の「キトとエンドは大元の何かが同じ存在なのではないか」という仮説(妄想)を用いれば、「キトとエンドはどちらも青年の魔力から生み出された存在である」ということに。

…こ、このまま考えを進めていいのかとても不安です。でももう進むしかない。次回は、「エンドは族長にもらった仮面族の証とか持ってるのに、魔力で生み出された存在でいいの?」「ていうか1つ前の記事で人間って結論づけてたじゃん」というところを考えてみたいと思います。ぎゃー。割と収集つかない感じになってきてしまっていますが、果たして。(結論を見つけてから書き始めないからこうなる)