水の器: いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(10)エンド・青年・キト・フィデスまとめ&その後 いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(10)エンド・青年・キト・フィデスまとめ&その後 - 水の器

2016年3月23日水曜日

いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(10)エンド・青年・キト・フィデスまとめ&その後


いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察の第10回です。エンド関連の感想と考察はそろそろ最後にします。以下の内容は2016年3月現在の私が妄想した二次創作の域であり、公式設定ではありません。

■エンド


青年の「自分を止めてほしい」という気持ちが具現化した存在。青年の強い意志で生み出されたフィデスと違って、エンドは青年の心の奥底にあった気持ちが無意識に現出したために、青年から意識の干渉を受けませんでした。(選択肢が青年の干渉だったら面白いですね。笑)

その結果、自分の意志はあるものの目的はなく(思い出せず)、ただ傭兵の依頼をこなして日々を過ごします。ある日、新たなる導き手キトとの出会いが、エンドに変化をもたらしました。はじめて法石を使用したことで自分の魔力を認識。ユーテスの魔法の痕跡が見えるようになります。そして、こども捜しを傭兵最後の仕事と決めていたキトに替わってロッカスの依頼を受け、モル島へ。

セツナと出会って諸々あった後、彼女に同行を頼まれた名残雪の石碑で、エンドは考えていました。セツナがいけにえであること。キトに、いつまで傭兵稼業を続けるのか問われたこと。そもそも、自分はいつから傭兵をしていたのだったか。いけにえについても、何か知っているような気がする…。思考はセツナによって中断されましたが、彼女に興味を持ったエンドは護衛隊に参加。世界を未来へ進めるための運命が動き出すのでした。

旅の途中で多くの人と出会い、様々な形のつながりを知ることで、エンドは「人間として」強くなっていきます。旅路の終わり、自分からの依頼を遂げた時に聞こえたのは、セツナの、青年の、エンド自身の、言葉でした。

見届けてくれて、ありがとう。
止めてくれて、ありがとう。
寄り添ってくれて、ありがとう。



エンドのその後についてなのですが、エンディングでクオンが消える時にいないので、恐らく「過去に戻った直後の未来」に戻ることはできなかったのかな、と。。でも、でもですよ、あんなにキトから「将来ある若者」「未来あるキミ」「つながりって嬉しいね」みたいに言われて命を托されるのに、「ひとりで過去に置き去り…The End.」というのは哀しすぎると思うのです。というわけで、脳内ハッピーエンドを創出しますよ。



名残雪の石碑の前で、ふと気配を感じて振り向くと、そこにいたのは幼い頃のセツナでした。という展開はアリかな。こどものセツナ、村にいなかったし。そこで「お前の旅は必ず成功する。俺が見届けてやる」とかなんとか言ったんでしょう。だから未来のセツナは名残雪の石碑に行く時、「私とエンドが出会ったあの場所だよ」って言うんだ。

それから、エンドはモル島を出てマナの一行を追いかけて、もしかしたら護衛もしたかも。ここでマナの信頼があったから、未来の(エンドにとっては過去の)回廊遺跡ワッカで、ヨミと一緒に呼ばれたということで。

それから…それから後は、きっと黙々と依頼をこなしたね。過去の世界でエンドが出現したのは、セツナが旅立つ直前だったかもしれないから。それまでに、「仮面の男はどんなに困難な依頼でも確実にやり遂げる」というウワサの傭兵になるために。未来で、キトがエンドに興味を持つように。大事なあの依頼を、自分が受けられるように。

何年か経って、あの森で、エンドは過去の自分とキトが出会うのを見届ける。しばらく後で、タギシみたいに、みんながやり遂げたことを感じとる。そうしたら、もう後は自分の人生を生き始めるんだ。傭兵の仕事もしながら、古代遺跡の謎をさぐる旅かな。ラストでセツナが見守ってる時、どこかの遺跡に向かってるもんね。キト同様、古代人に興味がわいたのかもしれないし、古代につくられた法石が人をつなぐものなら、いつかセツナに会えるかもしれないから。

そうそう、かつて旅した仲間たちとはちょっとだけ年齢が離れちゃったけど、もしかしたらどこかで会うこともあったかもしれない。

The End.


■キト


キトは結局謎でしたね。私の中では人間になれなかった魔物ということになっていますが…。エンドと同じような思いから具現化したけれど、中途半端になってしまったみたいな感じでしょうか。

前にも書きましたが、キトのサブイベントが意味深な割にいまいちよくわからないんですよね。魔物が仮面族の傭兵に化けても、奪った剣では装備できないし。だから「仮面族だった青年の精神が具現化した魔物」という厳しい考察になったんですけど…。

他にも、キトの断末魔から感じられるはずの特別な思いって何?自分もエンドのように生きたかったってこと?自分の命をキミに托すよってこと?断末魔のエフェクトがジェネシスと同じなのは、キトの命が法石の力を繋いでいるからってことでいいの?イベント後にエンドが全属性になるのは何で?ジェネシス外しても全属性だから、キトの魔力ってこと?エンドと一体化したの?一人一系統の魔力が基本だった気がするけど、キトは全属性を手に入れるほど長く生きたの?

などなど、などなど…謎は尽きません。

そうそう、最初の出会いでエンドがジャブーを倒した時、「キミとはここでお別れだな」って言うのもヘンですよね。タウの森、あそこで行き止まりですし。エンドもなんにも言わなかったですけど、ふつう一緒に森を出て船に乗るよね。そしてロッカスも、あんな森の奥でエンドを待っているのはヘンですよね。事前に、ここに仮面の男が来るって情報を得ていないと。位置的に先回りしていたし。

あそこにエンドが来ると知っていたのは、娘の救出を依頼した父親と、キトだけでしょう。エンドとロッカスを引き合わせたのは、もしかしたらキトじゃないのかな。

キトは古代人のおめがねには叶わなかったし、ループを終わらせる存在にもなれなかったけれど、世界を未来に進めるための導き手を担えたのならいいですね。(キトと出会った時にとれるトロフィー:新たなる導き)


■フィデス


青年の怒りと憎しみから生まれ、いろいろあって自我が目覚めたフィデス。彼には幸せになってほしいとしか言い様がないです。フィデス自身が生み出されたのは最近ですけど、1000年ものあいだ孤独に閉じ込められていた青年の分まで、自由に生きてほしい。アマツさんと出会ったのは、一緒に法石を探して、一緒に飛空艇に乗って、(雪世界の外まで繋がったであろう)世界を飛び回るってことだと信じています。

<見た目の話>VITA版だと画面が小さすぎてセリフ中に表示される顔グラもかなり小さくなるので、最初は目が細くて微笑んでいる顔にみえてびっくりしました。えっ、こんな人だっけ!?と。思わず公式HPを確認したところ、これはあの目の下のクマというか彫りというか、そういう線ですね…。そうだと分かった今も、ニッコリ笑顔に見えてしまう…。

さわやかなフィデス
VITA版こう見えません?


■青年


彼はもしかしたら古代人…とか、古代から続く前世の記憶を受け継いでいる…とか考え始めてしまったのですが、さすがに設定を盛りすぎでしょうね。いえ、それならキトが古代に興味しんしんだったり、フィデスが王国以前の歴史を知っているような口ぶりだったことも納得がいくなあ、と思ったんです。けれどもうこれ以上は、私が精神を蝕まれて輪廻の闇ならぬ考察の闇になってしまいそうなので、おとなしく身を引きたいと思います。

■教訓


本気でちゃんとした考察をしようと思うなら、雪世界の記憶をコンプリートして、選択肢の先のセリフも全パターン聞いてからにしよう!


まさかこれほど感想日記が長くなるとは驚きです。最初はエンドのキャラ感想なんて、”ジェネシスを使った時の「すべてに終焉を。そしてはじまりを」って言うセリフと声めっちゃかっこよくないですか!”くらいの予定だったんですけど。笑

4/2発売の設定資料集は、こうなったら買うしかないですね。もし買われる予定がありましたら、ぜひ真実と当ブログの記事を読み比べて笑ってやってください。私も本を読んでまた何か書きたくなったら、新しく記事を作るかもしれません。

ところで、フィデスの前日譚って大丈夫なんでしょうか。「いけにえ…始末する…オレ…それだけ…」みたいなことになりませんか。あ!もしかして青年の話なんでしょうかね。期待ですね。


次回はセツナちゃんの感想を書きたいと思います。