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【ニコラ】
まずオシャレ。(そこ?)服装の色使いが素敵です。見た目と立ち振る舞いは最高のイタリア男、そして中身は最高にマフィアって感じがしました。イタリアにもマフィアにも知り合いはいませんけど。物語内でも言われていますが、ダンテより相当カポの器だと思います。マフィアなんて時代遅れだと断じる彼が、誰よりもマフィアらしいのは面白いですね。
主人公がダンテを縛る存在であるがゆえに、主人公の存在そのものにマイナス感情を持っているのが新鮮でした。ダンテと距離をとらせようとする理由が、薄っぺらい嫉妬とかではないところが良かったです。なので、彼のルート以外ではちょっとイラっとすることもありますが(笑)行動理由を知っていればこそ、嫌いになることはできません。
<BAD>
このルートが初だったこともあり、ダンテ死亡を知った直後に躊躇なくギルをころしたニコラに驚きました。ファルツォーネに戻りカポになってから、次第に歪んでしまう様を見ることになりますが、ギルとのくだりはまだ”正常な判断で”やったことでしょうし。一切の情なく、即座に”合理的な判断”をくだすマフィアの空恐ろしさを感じました。最後のスチルは、美しくも悲しいですね。ニコラはダンテと同じような服を着ています。ダンテの喪失に耐えられず、自分とダンテを同一視してしまっているのでしょうか。すると主人公に対する過剰な愛(?)も、「ダンテの使命」「ダンテが彼女を想っていた分」まで含まれているのかもしれません…。
<GOOD>
ルートの後半では、マフィアとして最低の行為である裏切りをしてまで守りたかったダンテを、しかもその状況で自分の汚名を晴らすため囮になっているダンテを置いて主人公のもとに駆けつけるので、ちょっと恋に溺れすぎな気がします。いくら主人公の身を案じたのだとしても、自分のために行なわれている襲撃から離脱するのは好みの展開ではありませんでした。最後にダンテと和解できたこと、主人公の手を取ってブルローネを出ていくのは綺麗な終わり方だったなあと思います。ニコラとのエンディングとしては一番好きです。
<BEST>
ロッビィをころしてしまったことが残念です。戦いの前にあれこれ言っていた通り、彼を法で裁いてこそ真実が明るみに出て、ニコラの名誉が回復されたのでは?と思ってしまいました。マルコのことも自供させないままでは…。少なくとも私は、ブルローネに住んでいたとしたらニコラを疑ったままかなあ。結局、マフィアが気にくわない刑事を始末しただけみたいになってしまって、イタリア政府にも印象が悪そう。まあ、ニコラにとっては彼女以外にどう思われようと知ったことではないんでしょうけれど。
ダンテとの和解は<GOOD>より一層深いものになり、兄弟のように思い合う二人の関係性に感動しました。ニコラと主人公が結ばれるのは、ダンテとしては小さな失恋はあったかもしれませんが、それ以上に「ニコラなら彼女が選ぶのもわかる」「ニコラなら彼女を安心して任せられる」という気持ちでいられる気がします。
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また長くなってしまったのでキャラごとに分けます。
次は楊です。