水の器: 『銃声とダイヤモンド』キャラ感想 『銃声とダイヤモンド』キャラ感想 - 水の器

2016年4月22日金曜日

『銃声とダイヤモンド』キャラ感想

「銃声とダイヤモンド」キャラ感想です。

■鬼塚陽一

脳内キャストは長谷川博己。得意の話術で何度も射殺される何度も人質を助けだす交渉人。しっかり主人公しているのですが、事件を解決するわけではないので、あまり活躍した感じがしないのが不憫なお方です。せめて野村君を救えていればなあ…。あと、事件外ではどんな感じの人なのかももっと見てみたかった。

私は面倒くささが勝ってしまって「おまけシナリオ」はやっていないのですが、せっかく全エンディングコンプなんて大変なことをやらせるのだから、神崎と交渉して付き合うことになる、とかなら面白かったのにな。「悪くない提案だろ?」みたいな(笑)

「素直になれよ」「鬼塚さんは私のことどう思ってるんですか」「嫌いならこんな交渉はしていない」「そんなことが聞きたいんじゃありません!」「わかった、わかったよ。」とか困った感じの鬼塚さん見たいです。

交渉成立した後に「プロポーズの時まで交渉みたいなマネするのは絶対やめてよね!」とか先走ったことを口にしてしまい、照れ怒りながら走り去る神崎さんください。

■神崎ひろみ

脳内キャストは上野樹里。気の強い女警官で主人公のパートナーという王道まっしぐらなヒロイン。ストーリーが進むにつれて影が薄くなり、ただの「君は黙っていたまえ」キャラになってしまいました。最後に鎖で囚われるのも、彼女ではなく鬼塚という(笑)

しかも、鬼塚と良い感じになるのかなあと思わせておいてまさかの何もなしかい!まああのエンディングからいきなり恋愛の雰囲気に持って行くのは無理か…。いやでもモッケイ遊ばせながら黄昏れてる鬼塚さんの横に座らせるとかあるじゃない、ねえ?

鬼塚とのアフターエピソードを差し置いて、上村のお見舞いにいくシーンがあったのは意外でした。とにかく真っ直ぐなキャラが立っていていいですね。

■グレン

真のヒロイン。ダイヤを盗んだり、狂言で警察組織を動かしたりするも、逮捕もされずアフリカへ去って行くのであった。根がいい人なのはわかるけど、許されすぎな気はします。

■サエキくん

何者だよ。日本画専攻なのに「モッケイ」に反応しなかったり、グレンが暴力団がらみの事件を詳細に打ち明けていたのだから何かあると思っていたのですが、ただの一、    般人でした。そんなわけあるかー!

■中村さん

脳内キャストは仲村トオル。頭脳派なのですが、ゼロ課だけで権心会に乗り込まなければならないという時、「俺が行こう」と名乗り出たところにキュンとしました。そういう男気もあるんだ。

前回の記事でも書いたとおり、プロファイリングでは必ずなんらかの方向性が打ち出せるようにするなど、もう少し活躍の場が欲しかったところです。

■高梨ちゃん

犬と心を通わせ、他人に聞こえない銃声が聞こえる特殊能力もち。マイペースながら肝が据わっていて、交渉人に向いているタイプですね。

鬼塚・神崎ペアを差し置いて、エンディングでは微妙に中村さんとフラグをたてていました。振り回され、呆れながらも彼女を放っておけない中村さんが目に浮かびます。


■片桐さん

脳内キャストは鹿賀丈史。部下を信頼する、各方面に無理な話を通す、泥は被ってくれると三拍子揃った仏キャラでした。こんな人実在したら絶対にここまで出世していないと思う…。いや、ゼロ課の時点で出世ではないか。

物語でリアルな人間の汚さが描かれる中、片桐さんの現実離れした人柄は癒やしでした。

■北村・西脇ペア

個人的に、活躍が一番目に見えた人たち。また二人ともいいキャラなんですよね~。お互いに信頼しあっていて、それぞれに実力も高くて。相関図を開いて、彼らが現場に居た時の安心感は異常です(笑)

鬼塚さんの交渉はあくまで人質の解放などがメインなので、この二人の方が事件を解決したという印象が強いです。

■井上さん

脳内キャストは六平直政。声がでかくて面白いです。ボイスがないゲームなのに、一番印象に残っているのが声のでかさ(笑)

マル暴の刑事さんを実際に見たことはないですが、イメージぴったりのキャラでした。怖いけれど頼もしい。直情的なので、同じくまっすぐな神崎のことを気に入っているのがよくわかります。後になればなるほど、ゼロ課の尻ぬぐいをさせてばかりでしたね。いやはや、お世話になりました。

■小山田・鯨岡

典型的な嫌がらせ要員として、現場をかき回してくれました。しかし金魚のフン岡ならぬ鯨岡が、敵に通じていたのは驚きました。小物っぷりが凄かったので、警察を裏切るほどの度胸があるとは思いませんでしたよ。

小山田は、人質の安全や事件解決よりも敵対組織つぶしを優先する腹の立つキャラ…ではありますが、エンディングで鯨岡と面会している時の顔がさみしすぎて、ちょっと同情しています。

■柚木

いらんこと言って撃たれてましたけど、よく交渉人がつとまるなあ。性格もなんですが、顔つきの嫌らしさが半端ないです。このゲームのイラストレーターさん、絵でキャラの個性を出すのがとてもお上手ですね。


■中川さん

どうなったんですかね!?まったく言及されず忘れ去られていますけど…。警察というか鬼塚は責任をもって捜索願を出してほしいです。アナザー見るとお亡くなりというウワサもありますが…助手と中川さんには本当に申し訳ないことをしたなあ…手を下したサボイとトラッフルも死んでるから、罪を償う人も誰もいないなんて。グレンはもうちょっと反省していいと思う。

■広田(狂犬)

看護師「あら、またいない。」じゃないですよ…。脱走して人コロしてるんですけど!?こういうのって、警察病院の責任とか問われないんでしょうか。

■エデンボリ(狂人)

武器商人を始末していること(ラスボスなりの正義)、CIAのバック(このせいで手が出せないという話だった)がなくなったこと、この2点をもうちょっと丁寧に描写していればもっと面白かったと思います。それにしても復活がどうという話でぶつぶつ喋っていた時のエデンボリは怖かったなあ。

あんなに苦労してたどり着き、なぜかグレンが逃がすも、あっさり殺害されてエンド。うーん、もやもや。

■テンカ

真のヒロイン2。画廊には相当はやい段階から訪れるのだから、各話を通して少しずつでも彼女と話す機会があればよかったな。最後は結構、唐突でした。



以上です。望みは薄そうですが、もし続編が出れば買います。