水の器: いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(15)ジュリオン いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(15)ジュリオン - 水の器

2016年4月5日火曜日

いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(15)ジュリオン

いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察の最終回。ジュリオンの感想・考察です。前回同様、本記事は設定資料集を未読段階の考察であることをお含みおきください。ああ、資料集がもう手元にはあるのに。気になってしょうがない。これを書き終えたら読むんだ…!!


と勇んで書き始めたものの、彼女もヨミ同様、たいして考察すべきことがない…ような。彼女の身には色々と大変なことが降りかかりましたが、珍しくゲーム内でほとんど解明されましたね。

◆たびたび豹変したのは何故か→魔物の血を飲んだ影響。
◆いつ何故飲んだのか→その昔、遭難して生死の境をさまよったから。王国復興のため、何としてでも生き延びねばという意志が猛毒の血を飲む覚悟をさせた。
◆ロッカスにセツナ暗殺を命令した理由→魔物の血を介して輪廻の闇に操られたせい。
◆何故王国は滅んだのか→輪廻の闇が滅ぼした。輪廻の闇を生み出したのは王国の研究者たち。

…こんな感じでしょうか。他には、特に気になることはなかったなあ。エンディングも、本格的な王家復興に乗り出した感じで、疑問を挟む余地もなく。

こんな日が来るといいですね。ライーラは早く告りなさい

そういえば、「ジュリオンが魔物の血を飲む」というのが、今回初めてのことだったのかは少しだけ気になっています。

何度も繰り返されたセツナの旅ですが、今回初めてだったと明言されているのは「急激な魔物の変化、鎌の男の出現、消えた大地、エンドの出現(+輪廻の闇を倒す選択)」。明言されていないところにも多少の違いはあるらしいです。大地が消えたのは初めてのようなので、王家の飛空艇を手に入れたのも今回が初めてでしょうね。

「エンドの出現」から逆に考えれば、「エンドがセツナに会いに行ったのはロッカスから依頼をうけたから→ロッカスがいけにえ殺しを依頼するハメになったのはジュリオンが魔物の血を飲んだせい」ということになるので、ジュリオンが魔物の血を飲んだのも今回が初めてという可能性はあるでしょう。まあ、ロッカスが自分でやっちゃったり、キトが代わりに依頼を受けた回があったかもしれないですけど。


■見た目の感想


タイツがひどい。

えっ、なぜ!?姫じゃなくてもびっくりする破れ方なんですけど、姫ですよ。ロッカス、注意しよう?太ももの内側を含めたあたりにその大きさの穴はちょっと…。あの、ダメージ加工的なものではなくて本当のダメージですよね?この大変なことになっているタイツは、遭難時の傷跡なのでしょうか。だからロッカスこわくて注意できなかったのでしょうか。既に新しいタイツをつくる技術は失われているのでしょうか。ええい、こんなことは考察しとうない。

もうそのタイツは本当に衣類のカテゴリから外れてボロ布になっているので、どうかライーラやロッカスのようにズボンをはいてください。

あとは、白髪のメッシュが気になりますね。これは王家復興という重荷の心労から来るものか、魔物の血を飲んで身体に大きな負担が出ていることの表れか。そういえばエンドもキャライラストを拡大すると前髪が白いですね。関連性はないと思いますが、想像を膨らませてみるのは楽しいです。


■出会いが怖すぎ


カブタンを倒しておこうというまではいいのですが、ライーラを突き飛ばしたり、部下の処刑を決めたりとまあ恐ろしいこと。最後はグルルルル…ってなるし。ぜんぶ魔物の血のせい、それはわかっていますが気持ちを切り替えられるほどのほっこりイベントもなかったので、私の中ではちょっと怖い人のままです。王家の誇りと凜々しさ、優しさをあわせもつキャラ…だとは思うんですけどね。

そんな心情に加えて水属性なので、実はパーティに入れたことがありません…。水属性を無効化する敵も多いですし。それに、終盤近くに仲間になるキャラはだいたい強いと相場は決まっていますが、玄人向けなことも多いじゃないですか。というわけで初回プレイでは使わずに終わってしまいました。案の定、とっても強いらしいので、いつか再プレイする時には使ってみようと思います。


■ロッカスが暴走しすぎ


ロッカスは結構好きな立ち位置(姫の爺や)キャラなのですが、ジュリオンに忠誠を誓うあまり思考力に欠けすぎています。いくら姫の命令だからって、魔物を抑える役目を持ったいけにえ殺しを依頼するなんて、どう考えたらそうなるのか。あなたは姫を止め、諫める立場じゃないですか。魔物が増えれば世界中で犠牲者も増えて、王国の復興だって遠のくじゃないですか。

しかもですよ、ジュリオンが魔物の血を飲んでおかしくなっているのを知っていたと言うので、さらに驚きました。そんな、正常な判断が下せなくなっている人の命令で人殺しを…。旅の途中、エンドとの会話で「主の命令とはいえ、このような依頼は私とて本意ではない。いけにえ殺しの一件は私の胸に納めることにしましょう。」となるのですが、そんなもの最初から納めておきなさいよと言いたいです。

極めつけは「(ジュリオンが元に戻らないなら)この老骨…姫様と刺し違えた上で、あの世までお供する所存じゃ。」だからそれはいけにえ殺しを命令された時に
しつこいのでこの辺にしておきますが、ロッカスは大いに反省してください。


■ここにきて、これまでの考察を覆す記述を発見


ジュリオンの記事を書くにあたって、「雪世界の記憶」でジュリオン関連の項目を見ていたところ、見つけたくなかったものを見つけてしまいました。

ジュリオンの初期武器、ベーレイニガンの説明です。

”王家に代々伝わる槍。槍は王家を象徴する武器で、歴代の王位継承者は細工も施されていないまっさらな一本の槍を手渡され、断崖絶壁の谷底にいる魔物を仕留める試練が科せられる。”

あああ。これって、これって、王国時代以前から魔物が存在していたってことですよね。私のこれまでの考察はすべて、クオンの「輪廻の闇がこの世に魔物を生み出す元凶」という発言をもとに「魔物は輪廻の闇が生まれるより前にはいなかった」という前提で行ってきたので、これ全部覆っちゃうじゃないですか。クオンの1度きりの発言より、代々伝わってきた儀式の方が信憑性は相当高いはずですもんね。

いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察記事、15本目の最終回にしてトンデモ展開ですよ!というか最終回にしていいのか、これ。

そうだ、設定資料集に真実が書いてあるかなあ。もともと答え合わせはするつもりでしたし、魔物のありようについて新しい情報があれば追記します。

というわけで、ちょっぴり残念な結末を迎えてしまった本記事。もっと隙のない考察をしてくださる方が現れることを願って、このあたりで筆をおきたいと思います。当ブログの記事はそうですね、設定資料集と読み比べて笑ったり、二次創作のネタにしたりしてお楽しみください。


それではまた、次のゲームで。