水の器: いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(13)ヨミ いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(13)ヨミ - 水の器

2016年3月31日木曜日

いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察(13)ヨミ

いけにえと雪のセツナ、プレイ後感想と考察の第12回。今回はヨミの感想です。特に考察することはなさそうなので、ただヨミの良さを語っているだけです。


「これぐらいでやられる俺じゃあないぜ(震え声)」


なぜなのか。笑
ヨミさん、マイプレイでは戦闘参加率が95%超えだったんですけど、勝利宣言が常に震え声っていうね。わざとなのか、VITAの音質が悪いのかどっちだろう?わざとってことはないか。これが気になりすぎて、ヨミの話の時は一番に書こうって決めていました(笑)

あ、ヨミの話は終始こんな感じですよ。


■公式プロフィールとの乖離

※個人の感想です

”護衛隊ではかつての経験を活かし、皆にアドバイスをするなど世話好きな一面も見せる”

…そんなシーンありましたっけ?いつもセツナに怒られたり、クオンに呆れられたり、キールにからかわれたりしてたよね。

”セツナの安全を第一に考え、陰日向となり付き従う”

…セツナの安全を第一に考えていたことは同意しますが、「陰日向となり付き従う」という格好いい感じじゃなかったなあ。不器用なおじさんが等身大について行っただけという印象でした。

”高い攻撃力と防御力を誇る、突出した物理アタッカー”

言うほど攻撃力は高くなかった。防御とHPの高さには助けられましたけど、マイプレイの彼は常時アイテム士でしたね。でっかいおじさんが、ちまちまアイテムをいじってると思うと可愛いです。


■一般人担当


事情抱えすぎなパーティメンツの中で、唯一ふつうのおじさんだったヨミ。哀しい過去とやるせない現実を抱えているものの、あくまでも一般人レベルのものです。まあ他の人たちが特殊すぎる。

エンド「この世に終わりをもたらすラスボスとの共通点が示唆される謎の仮面一族であり、ループの中に突如あらわれた特別な存在」
セツナ「ラスボスを滅ぼす宿命を負わされた特別ないけにえ」
クオン「いけにえを得ながら1000年の封印とループを続ける時の審判者の分身体」
キール「旧王国時代の研究によって生み出されたとおぼしき短命の希少種」
ジュリオン「旧王家の血筋であり、魔物の血を取り込んでラスボスに操られた姫騎士」
フィデス「ラスボスの憎しみから生み出された意志持たぬ人形→自我を持って再生」

ヨミ「いけにえの護衛に失敗して恋人の姉を死なせ、後悔から故郷に帰れないでいた間に娘が生まれてて今さら父親とか名乗れない上にその子もいけにえだった」

護衛対象だった恋人の姉、恋人、娘の3人とも「いけにえ」にさせられたのは気の毒すぎますが、この世界では「いけにえにされる」こと自体はある種の諦めが常態化しており、「最果ての地に連れて行けなかった」という点が後悔のポイントなのが興味深いです。

そして、ヨミ本人はやっぱりただのおじさんですね。ストーリー中でも見事に一般人担当で、「どういうことだ?(→他の人が説明)」「やっちまおうぜ(→他の人が止める)」のようなセリフと立ち位置が多いです。とにかくシリアスで重いお話だったので、ヨミとキールの明るさには度々すくわれました。このコンビは微笑ましくてお気に入りです。


■過去話なら王道RPGの主人公レベル


ヒロインを取り合うライバル兼親友がいて、ヒロインのみならずヒロイン姉からも好意を寄せられる大剣使い。すごく主人公っぽい!ヨミのヒロインもいけにえですし、舞台が20年前なら間違いなく彼が主人公でしょうね。

ヨミが首から提げているハート型のペンダントは何だろう、明らかにヨミの趣味ではなさそうなのでナナセの形見かマナのお守りか…と思っていたら、あれはハート型じゃなくてツバサ型だったのでしょうか?ヨミの初期法器『オールドチャーム』の説明に書いてありました。結局、誰のものかは分かりませんが。でもマナのかな~。

ヨミではなくセツナのサブイベントのほうが、ヨミ・マナ・ライシンの話をいろいろ聞けて楽しかったです。ヨミ自身のイベントはいわゆる奥義伝承系で、もうちょっと熱さが欲しかった…。「師匠と戦う」という展開はふつうなら熱いんですけどね、ぽっと出のキャラに突然のバトルだったせいかイマイチ感動はなかったです。ワッカで過去を乗り越えた時点でピークを過ぎちゃっている話だしなあ。

というわけでセツナのイベント話をしますが、ライシンに話しかけた時点でもう笑ってしまいました。ヨミだけ後ろ向いてる!あわせる顔がない!気まずい!バレたくない~。という気持ちがひしひしと伝わってきます。その後も「セツナがライシンをお父さんって呼んでるだとお!?」「まさかマナはあのあとライシンと結婚したのか」など脳内修羅場が繰り広げられていたかと思うと(笑)。そして、ライシンとの攻防。

は・じ・め・ま・し・て。ヨミだ。よろしく。
ち・ち・お・やのライシンだ。娘が世話になっているね。

ひきつった笑顔の二人が目に浮かびます。ライシンが「ヨミと二人で話したい」と言って暗転するところのロードがもう本当に長くて(体感だと思いますが)、「ライシン、殴っちゃうのか?ヨミを殴っちゃうのか!?」とムダにドキドキしてしまいましたよ。ライシンさん大人だからそんなことしなかったけど…。

でも、「セツナのことは知っているな?」と当然のように言うのは何故でしょうね。ヨミが旅立つ前にマナから妊娠を聞いていた、とライシンは思っているのでしょうか。でもその時点では息子か娘かもわからないし、一度も帰って来なかったヨミに対して「セツナがお前の娘だと知っているな?」と言う意味の発言をするのはやっぱり変かも。となると、あの短い間にヨミの態度から察したのでしょうね。さすが親友。

ライシンもマナを好きだったけど、自分の認めた親友&戦友のヨミなら、と思って祝福するつもりだったのにヨミ帰って来ないわマナ泣いてるわ子供できてるわで怒り心頭だっただろうなあ。このイベントでのやりとりと、ライシンの説明文を見ていると、過去の物語が想像できて非常に楽しいです。

ライシンの説明文と言えば、義理の父親なのに「その比類なき魔力はセツナにも受け継がれている」とか書かれちゃってるんですよね。セツナが生まれてから何らかの方法で魔力を渡したとも考えにくいので(モルでは魔力が高いといけにえにされてしまう)、敢えての間違いなんでしょう(凡ミスの可能性も捨てきれませんが)。

今まで散々「雪世界の記憶」を頼りに考察してきましたが、「雪世界の記憶」には「真実」「世間一般にはそう思われている情報」が混在しているので、この点には注意が必要です。セツナ考察班&二次創作者は、以前の記事で書いた「奇蹟に説明は不要である^^」と同様に、「雪世界の記憶に書いてあることがすべて真実とは限らないから^^」と矛盾を乗り越えるために使えばいいんじゃないでしょうか。笑

あと、このサブイベントでセツナは、ヨミとマナがそこそこ仲の良い知り合いだったことを知るのですが、ラスボス弱体化の時に「ヨミってお母さんのこと知ってるの?」と言うのですよね。これはサブイベントを起こしていない前提のセリフでしょうけど、サブイベントを起こした後でも同じことを言うのでミス、かな…?


だいぶ話がそれたので、話を戻しますが、ライシンが好きすぎる。

パワー系の親友と女の子を取り合う知的メガネ(結局負ける)、一人称「私」のナイスミドルとか好きすぎる。サブイベントで「私も護衛隊に参加しようかな」と言い出した時は、絶対ないと思いながらも連れて行きたかった…。いつでもウェルカムですよ。エンディングでヨミと二人男泣き(?)のシーンは切なかったなあ。


…ヨミの感想記事のはずが、半分ぐらいライシン語りになってしまいました。冒頭で「ヨミの良さを語っているだけです」とか言いながら大嘘でした。そしてこれまでのキャラと比べて内容がうっすい(笑)。ごめんヨミ。パーティキャラの中では一番好きなのにごめん。一般人すぎて考察することが全然なかったの。


次回はキールについて書きたいと思います(が、ディズニーマジックキャッスル2の記事をはさみます)。