以下、重大なネタバレ感想を含みます。未プレイの方は読まないでください。
選択肢はただひとつだけ。
「このまま黙っている」
みんなに相談するとBADエンドです。ノラルートで「何で話さなかった、俺たちはチームだろ」って諭された後なので話したくなりますけどね…。しかもそれ言うのタテワキだし。
というか↑があるからこそ、「タテワキが、死んだ」って言われた時BADエンドに来てしまったと思った人ぜったいいっぱいいそう。制作サイドの仕掛け上手すぎ。
お葬式スチルのチカはなんど見ても胸が痛みます。
(ところで、主人公がノラに「タテワキさんがころされるかもしれないって言ってたよね?」と聞くんですけど、そんなシーンありましたっけ…?)
真相ルートの終盤は言葉にできません…。頭が痛くなるほど泣きました。レインキラーの正体に泣き、押収された私物の中から出てきたチカの付箋を見て泣き。そして、リツの流した涙と、最後の写真…。演出が神。クリア後も数日間はぼーっとしてしまいました。
彼が望んでいた通り、彼の笑顔ばっかり思い出すんですよ。
サイドキックス!は、発売から時間が経っても公式ツイッターや来日イベントなどの凝った企画をしてくれて、クオリティも高くてとても嬉しい…のですが、正直なところそれをどう楽しんでいいのか自分の中で受け止め切れていない部分があります。
だって、無邪気にはしゃぐ彼は裏で人をころしているか、でなければもう死んでいるんですもん…。
全員生存のハッピーなトゥルーエンドがほしいと望む気持ちがある一方で、作品としての完成度が非常に高いため、これで完結としてほしい気持ちも本当です。
それにしても、ノラルートで「レインキラーはアサヒナさんの息子」と提示し、「それはノラのついた嘘」といったん否定してからの真相ルートでは本当にそれが当たりで、ならば動機はやはり復讐…と思わせておいての「リツの目を覚まさせるため」+「その気持ちを利用した真の黒幕による口封じ&出世のため」とかすごいなあー!
主人公に「予知夢」なんて突飛な能力をつけたおかげで、リコのカメラアイっていう特殊能力もすんなり受け入れられる&目立たないようになっていたのもすごいと思いました。筋立てはすごくとも悲しみしかないですけどね…。
リコとリツの両親をころした「悪い奴ら」を絶対捕まえるんだと言っていたリツ、その思いを自分が代わりに成し遂げようと頑張っていたのに、実はその「悪い奴ら」の中の一番悪い奴に利用されてるってもうリコの人生ってなんなん、、、、、、かわいそうすぎる
しかもあとちょっとで目覚めるリツに会えないまま死ぬとか😭あんなにそれだけを求めてたのに😭😭😭
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さて、胸を抉られながらも大満足だったサイドキックス!、同じチームが制作中のバスタフェロウズ(バスタフェ)にも期待大です。ただ、次作の主人公は「時を遡れる」というチート能力持ちなので、ストーリーが破綻しないかは少し気になるところ。時を遡れるとなると、物語上でピンチになりにくいですからね。あの時、あの場所に戻ればいいじゃんってなっちゃうので。え、何度遡っても誰か死ぬ?
遡れる時間に限りがあったり、他人としてしか行動できないなどの制限はあるようですが、納得感のあるストーリーになるといいな。
あと、時を遡れるってだけでもチートなんですけど、他人の中に入れるっていうのがこわすぎじゃないですか?あらゆる機密情報はのぞき放題。完全犯罪もやり放題じゃないですか。やろうと思えばカジノで負けが分かってる数字に全財産を賭けさせたり、ビルの屋上から足を踏み外させたりすることだってできるんですよ…?自分以外の誰かになって、電車のホームで人を突き落とすことだってできる。それはもう鮮やかな悪ってレベルじゃないですよ
とか色々考えちゃうくらいに、楽しみにしてます。発売日、はやく出ないかなあ。