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【ダンテ】
顔が綺麗。(最低な感想)いやでもほんと綺麗…。主人公もプロローグ開始早々、見とれていましたけど「わかる」しかないです。顔がかなり好みなのと、大事にしてくれそうな王道っぽさで攻略をお預けにしていたので、他キャラのルートで憎しみを向けられたり死なせてしまったりする度に心が痛みました。
そして期待値が高まりすぎたせいもあってか、初期のつれなさにびっくり。他のメンバーの前で優しさを見せられないのは分かりますが、2人きりの時もかなり線を引かれてるのを感じてしょんぼりでした。こちらが勝手に特別扱いしてくれると思ってただけなんですけどね!(笑)
冷たくされる理由として、マフィアになんか関わらない方がいいから。というのはよく分かりましたが、ソフィアの安否はそんな隠したり嘘ついたりする必要ある…?と思いました。ソフィアとマフィアの繋がりを隠したかったとしても、「無事だ」と言えばいいだけなのでは…。
と、序盤は色んなもやもやを抱えつつ、やっぱり大好きです。
デレはじめてから…というか、こっそり本や猫を差し入れるようになってからもう可愛いしかなかったですね。プレイ前にはもう少し大人な?紳士な感じのキャラかと思っていたのですが、かなり普通の青年ぽさがありました。
本心の見えない笑顔を浮かべがちなニコラと楊、あまり感情を見せないオルロックと攻略してきたので、割とコロコロ表情の変わるダンテが新鮮。カタブツでポーカーフェイスなのかと思いきや、綺麗に笑ったり苦笑したり、目を開いて驚いたり目を伏せて落ち込んだり、困ったり拗ねたり。
あまつさえ、寝ぼけたり、寝込んだり、酔っ払ったり、妙に防御が手薄(笑)カポ、しっかり!!
ファルツォーネは血統主義のため、個人の性格や向き不向きに関係なく、「その立場に生まれてしまえば」カポを務めざるをえません。もちろんダンテにも資質はあると思いますが、まだ若いし、やはり普段は無理をしているようで。ダンテが今は望んで受け入れているとしても、素のダンテをよく知るニコラが思い詰めてしまうのも分かる気がします。
オルロックBADルートくらいの経験をすれば嫌でもマフィアの心に染まるのでしょうけど、そんな目にはあって欲しくないです。年を重ねて、いつか不敵に笑いながら甘いものを食べるようなカポになろうね!本音を言えば平和的にマフィアが消滅して、ただの領主みたいになれればいいね。
<BAD>
なんというか、こう、じわじわと周りから不信の目を向けられるのって本当しんどいです。フォローしてくれるニコラもいないし、幹部たち大人げなさ過ぎるし~~~~カポにその態度はなんだ粛正すっぞ!と思いたくなりますね。覚悟はしていたとはいえ、兄のようなニコラを手にかけて。そうまでして守りたかった、自分が守るべき主人公は、反対に自分を守って意識不明。老鼠はいつ攻撃してくるかわからず、政府からの圧力は強まる…。お伽噺のような伝承に人生を縛られて、お伽噺のような奇蹟にすがるダンテが、ひたすらに悲しいエンドでした。
<GOOD>
印象に残ったシーンはあまりないです。ニコラルートをプレイ済だったので、ニコラがどんな思いでファルツォーネを裏切ったのかなどをもう知ってしまっていたから、というのもあると思います。でも、奇蹟なしで地に足の着いた展開、素敵なハッピーエンドではあるので気持ちよく読み終わりました。
「もう少しだけ、このままでいたいの。会えないときに、ダンテのことを考える時間は嫌いじゃないの。」
この言葉が大好き。ダンテも心を撃ち抜かれてましたね…。ふふふ。
<BEST>
第8の秘蹟こらー!!!(笑)なんかすごい儀式ですね。これいくら星の導きがあるとはいえ、お互いが好き合ってない場合は鍵の乙女を完成させるために無理矢理…みたいなことになる可能性があるやつじゃないですか。
しかも聖職者はそういうのを禁じられてるからオルロックの存在がまずい云々みたいな話もあるのに、こんな封印を施した教国人の考えがわからない。
あれ?封印したのはファルツォーネの祖先でしたっけ?いや、鍵の乙女は教国の人間が選ぶのですから加担していますよね。何にせよ鍵の乙女の人権無視されっぷりがやばい。(ダンテ攻略時点では知り得ませんが、起こりえた不幸のひとつが隠しルートでもあるわけで)
まあ2000年前の話ですし、今以上に女性の人権がなかったのでしょう。でもそろそろ封印方法を変えた方がいいと思います。
…という野暮なツッコミをせず、オルロックの悲しすぎる末路をのぞけば、大変ロマンチックな運命の恋物語でした。銀の光と金の光。これぞ2人のベストエンド、完璧なお伽噺です。エンドロール前からもうたっぷりの後日談が、ほのぼので可愛くて。
ラストシーンはもうときめきの全てがつまっている…。美しいです。はあー、しあわせ。
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次回はギルバートです。